国際法務担当者の筋トレ

三度のメシよりネゴが好き(ネコではない)。某社法務担当が日々気になるトピックを少しだけ深掘りします。

NY Barを受ける意味

 

f:id:kunoberg:20151130030738j:plain

7年たった今思う、NY Barを受ける意味とは

前提として、留学後の経歴を簡単にご説明すると、あの時点では社会人経験のない学生だったんですが、無事国内某社に潜り込み、法務を担当しております。会社の性質上、圧倒的に海外案件が多いため、英語のマテリアルをモリモリ読み、海外の弁護士にビシバシ指図し、外人とゴリゴリ交渉をする・・・そういう生活をしています。

そんな今、NYBarを受けといてよかったか、しかも会社に入る前にやっておいてよかったかと言われると・・・即答でYesです。

NY Barは勉強期間二ヶ月強の超短期決戦型の試験なので、中身は速攻忘れてしまいます。でも、憎きMBEで回し続けた単語は案外忘れないもんで、ありとあらゆる法分野の単語が頭に入れられたというのは大きいのかな、と。外人と法律的な話をしていて、単語がわからないから何をいっているかわからないという状況には陥らなくなったように思います。

また、NY Essayは短時間で起承転結の整った法律的文章をまとめなければならないので、限られた時間の中での英文作成能力も向上したような気がします。

もちろんDay 1では全く仕事ができないのは同じなのですが、会社に入る前に業務遂行上の基礎インフラを整えておいたので、やはり楽というか差となってでているなぁ、と。つまり、

NY Barの勉強=法律英語養成ギプス

だと思います。

逆に言うと・・・

NY Barホルダーなどうじゃうじゃいる昨今、受ける意味・受かる意味は、ロースクール留学も含めてですが、経験を積まれてキャリアができあがって来つつあればあるほど、形式的な側面が強くなるのではないのかなぁ、と。行くのであれば、キャリアのなるべく早いころに言った方が実質的効果が出る、そんな風に思っています。