やわらかデュアルブート
私のかわいいPCちゃんはバイリンガルです。
一個のPCの上に、日本バージョンとUSバージョンのWinXPが乗っかってるんです。
二種類以上のOSを一台のPCの上に搭載することをデュアルブートまたはマルチブートというのですが、今回はこれの作り方をとてもやわらかい言葉(素人の言葉ともいう)で語ってみようと思います。
リクエストがあったのを忘れていたわけじゃないのよん。
普通、デュアルブートはLinuxとWindowsを両方使いたい人とか、どうしてもWin98でしか動かないアプリケーションがある人とか、通の人がやることです。
本当は北米バージョンと日本バージョンのWindowsをデュアルブートするなんて、はっきりいってあんまり意味のある行為じゃないらしいです。
ただ、学校でテストをPCで受けるためのソフトウェアがUSバージョンのWindowsしか動作保障していないので、もう一台買うか、デュアルブートするか、手書きで受けるかの選択を迫られて、デュアルブートをする羽目になりました。
ちなみに、日本バージョンのOSでテストを受けるためのソフトを動かしてみたところ、見事に動きました。日本バージョンでもいけるんじゃないかという気もしますが、暗号化した答案(ソフトから出たあと答案をみると文字化けててびびる)を事務所が解読する段階で問題出てくると嫌なので、人体実験する勇気はありません。
<概念説明>
PCのハードディスクをひとつの部屋みたいなもんだと思ってください。普通のPCは、大きな部屋にひとりOS君がいる状態です。我々がやりたいのは、部屋を二つに分割してそれぞれの部屋に、北米君と日本君に入っていただくことです。この部屋のことをパーティションといいます。
<準備>
○インストールしたいOS
○システムコマンダー(パーティション分割ソフト)
○ファイルのバックアップ(超・重要)
○システムコマンダーの起動ディスク
○CD(またはフロッピー)からPCを起動する方法を覚える。
(PC買ったときの説明書のどっかに書いてあります)
パーティション分割ソフトに関してですが、フリーでもあります。私が探した限り(2006年11月頭)だと、データを保存したまたパーティション分割できるフリーソフトはありませんでした。腹をくくって、バックアップで復元すりゃいいやと思えば、フリーでもよいのかもしれません。
私はリスクを重視して、システムコマンダーを買ってダウンロードしました(パーティションマジックという同様のソフトよりやや安かった)
システムコマンダー買うとついてくる説明書には同じOSの別の言語バージョンをインストールする方法は書いていません。わざわざサポートサイトいって、探さにゃなりませんでした。
<駆け足で説明>
①システムコマンダーを日本君にインストール。
②システムコマンダーの起動ディスクを作る。再起動。
③おなじみの「ようこそ画面」の前にシステムコマンダーの画面が出てくるようになる。パーティション分割。
④日本OSをオフにする。(そうしないと日本君の部屋に北米君も入ってしまう)日本OSは起動できず、空のパーティションがでてくる状態になる。再起動。
⑤空の部屋に北米OSをインストール。清々しいほどなにもない。再起動。
⑥北米OSのみ起動する状態。システムコマンダーの起動ディスクをCDから起動して、日本君のところにいるシステムコマンダーを呼び出す。
⑦日本OSをふたたびオンにする。再起動。
⑧起動するとシステムコマンダーのOSを選ぶ画面が出てきて、日本君と北米君のどちらに会いにいくか選べるようになる。成功。
パーティション操作を必要以上にいじくると、ものすっごい簡単に中のファイルはふっとびます。
私は中身ふっとばして、バックアップのお世話になりました。
あと再起動ディスクが動かず、北米君しか起動できない状態で、夜を越しました。あの時は泣きそうだった。
北米君だけだとインターネットにつなげない状態(無線LANはPCに内蔵されているがドライバが入ってない)ので、お世話になってるお姉さんのところにいって、彼女のPCにシステムコマンダーダウンロードして、作り直しました。
結局、丸2日くらい費やしてやっと成功にこぎつけました。
その間、壊れたかも!?っちゅう疑念は、ものすっごいストレスでした。
もう思い出したくない。
それだけに、今のPCはかわいくて仕方ありません
私が後続の猛者に伝えたいのは
バックアップを取れ!
と
パーティション分割ソフトの説明書には
厳密に従え!
ってことでしょうか。
北米君×日本君
日本君の魔性受けだそうです。
(日本君には管理者権限で入っているので、日本君からはアメリカ君の中のファイルをみることができるから)
ポポポポポ( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)゚д゚)ポカーン…
盲点でした。
このエントリを書いたときには、そんなこと全く意識していませんでした。
情報を付け加えると、北米君はXPHome、日本君はXPProです。
日本君はドライバやアプリケーションがいっぱい入ってる、箱入りのお坊ちゃま。
北米君の素朴でワイルドな(Officeとウイルス対策などの最低限のフリーソフトしかいれていない)ところが気に入ったのでしょうか。
あれっっ
なんか楽しくなってきたかも・・・