もう勉強したくないから、勉強する。
試験制度に関して
一言でいうと、言い訳を封じるシステムだと思いました。
例えば、成績が一生を左右するJD1年目のスケジュールは、初日から2日おきに試験が組まれていて、最終日に最後の試験が終わります。
選択科目オンリーの2年、3年、留学生も、「3日連続で試験が続く」「1日に2科目試験が入る」などの条件を満たすと、試験を延期することが可能です。
先のエントリで書きましたが、前の学位を英語以外の言語で取得した留学生は延長時間がもらえます。
このように、自分に対してしてしまう言い訳をあらかじめ排除するように制度ができているんですね。見方をかえれば、一番実力を発揮できるように配慮してくれているともいえます。あらゆる外部要因を排除して、裸の状態の自分の実力と相対するのは、怖いことです。ただ、追いつめられるので力を出しやすい(努力しやすい)ような気がします。
この点、とてもアメリカらしいと思いました。
最近の心境の変化
試験を受けていると同時に自分の中をのぞいていました。
理由はわからないのですが、最近、試される立場にあるのが嫌になってきました。
中、高、大学と、試験を受けることをめんどくさいと思うことはあっても、
試されるストレスを感じていませんでした。
極論すれば、非日常でお祭り気分。
のど元すぎれば熱さ(試験前の準備の大変さ)は忘れてしまいます。
幼なじみに、院に合格したにも関わらず「勉強したくない」という理由で、留年して就職した人がいます。
私は、この「勉強したくない」というのを言い切ってしまえなかったんです。
ところが、最近どういうわけか、もう試されたくないと思うようになりました。
いい傾向だと思っています。今の立場から抜け出す努力ができそうだから。