国際法務担当者の筋トレ

三度のメシよりネゴが好き(ネコではない)。某社法務担当が日々気になるトピックを少しだけ深掘りします。

税法の真髄を見た。

インカムタックス終了。 6問中3問必答、残り三つのうち一個答えればOKで、余計に答えれれば点数が余計にもらえるってシステムだったですが、そんな時間ねーよ!まぁ4時間の試験のうち最初の一時間を問題文を16ページ全部読んで軽く答案構成してみて時間配分を決めたのがまずかったのか。心残りがあるとすれば、残り30分の段階であともう1問書かなきゃならなくて、ペース的には悪くなかったんですが、個人的に好きだった第6問(ビジネスを一括して売るときに、ひとつひとつにいくらの価格を配分すると後々お得か)をやろうとしたら、買い手の側で書くんじゃなくて売り手の側をもって書かなきゃならんくて、よく考えないとよくわからないことに気がついて(授業中では買主の側しか扱ってないような気もするんだが)途中で方向修正する羽目に。あの10分もったなかった。もったいないおばけモバQがでそうだ。 今回の試験で、心より税法の難しさを実感しましたよ。税法の難しさは計算のめんどくささとか、条文の読み解きにくさにあるんではなく、どのルールが適用されるのかヒジョーに見えにくいところにあるような気がした。エビデンスとかだと、登場人物とか状況設定で「ああヒアセイね」とかってしぼりこむのが簡単なんですが、税法ってどの事実でも究極的には納税者と第三者の間に財産やお金の移動があるだけで、場面設定とか登場人物とかでルールがあんまり絞り込めない。言い方を変えると、ルール→論点の思考方法が効かなくて、論点→ルールじゃないと太刀打ちできないの。とんでもないカンチガイして書けなくなってから間違いに気付いたり、まったく何の話だか見えてこなかったりしがち。おお、怖。 まぁ個人的感触としては秋学期のアンチトラストよりは書けた。 相対的な評価は全く読めませんけど。