国際法務担当者の筋トレ

三度のメシよりネゴが好き(ネコではない)。某社法務担当が日々気になるトピックを少しだけ深掘りします。

BarBri開講前の勉強

日本人LLMにとって「いつ」からNYBarの勉強を始めるかというのは、ひとつの悩みどころかと思います。 「1月からロースクールの授業に出席しないで準備をしていた」「前年の9月からこっそりコツコツやっていた」などという噂も流れていました。そこまでする必要はないと思う(思いたい)けど、かといってBarBri開講まで全く何もやらないというのはなんか怖い・・・ということで、私がはじめたのは3月下旬、スプリングブレーク後からです。 この段階では、BarBri開講までにBarBri開始と同時に一日50題MBE*を解けるようにする」のをぼんやりとした目標として掲げてみました。 具体的には、PMBRの赤本青本を利用して「毎週一科目MBE50題を解いて、○付けをしながらPMBRのアウトラインを読」みました。50題を一気に解いていたわけではなく、授業の予習の合間に5題とか10題、今週はさぼっちゃったから週末に慌てて20題とかいう感じで進めました。ただ、5題であろうと20題であろうと時間はきちんと計って(5題9分ペース)解くこととしました。 私にとっては、普段の勉強と並行してやると週50題が限界でした。5題解き終わったあとに解説とアウトラインの該当箇所を読んでいるとなんだかんだいって1時間以上かかっていたからです。単純に計算してこの間に毎週10時間以上MBEの勉強をしていたということになります。 当初の計画ではBarBri開講前までにMBE全6科目分といてみる予定だったのですが、Propertyはアウトラインを読まないでいきなり解きはじめようとするのが無謀だった為20題しか解けなかったのと、CriminalLawはBarBri開講直後の2日間に講義が配置されていたから「ま、いっか」となってしまった為、この2科目は50題解き終えないまま開講を迎えました。 効果のほどはいまのところ「?」です。ただ、BarBriのプログラムに沿っていると(ビデオ受講の場合、ライブより1週間遅れ)、6月末の模試直前までMBEの科目が全部終わりません。TORTSの講義が模試の2、3日前にあるからです。これはちょっと怖いので、この点に関しては悪くなかったんじゃないかなと思っています。 *MBE 全州統一択一試験。NYだと試験の二日目にある。Constitutional Law, Contracts, Criminal Law(Criminal Procedureを含む), Evidence, Property, Tortsの6科目で200問出題。NYBar全体点数の40%を占める。